まず朝イチで向かったのが祐徳稲荷神社。 地元では祐徳さんと呼ばれていて、日本三大稲荷のひとつに数えられている。 何度も行っているけど、朝早い時間帯に訪れるのは久しぶりだった。 参道を上がっていくと、朝日に照らされた朱色の楼門が輝いていて、 思わず立ち止まって見入ってしまった。 本殿は高い場所に建っていて、階段を上がるのがちょっとした運動になる。 奥の院まで行くと鹿島の街が一望できて、 ここまで来た甲斐があったなと毎回思う。 境内の庭園も手入れが行き届いていて、散策するだけで心が和む。
参拝を済ませたあとは、門前商店街をぶらぶら。 ここで外せないのが稲荷ようかん。 小さくて食べやすいサイズで、上品な甘さが特徴。 お茶請けにぴったりで、お土産にもちょうどいい。 他にも佐賀のりを使ったせんべいとか、地元の漬物とか、 素朴だけど味わい深いものがいろいろ並んでいる。 のりせんべいはパリパリの食感で、一枚食べると止まらなくなる。
昼ごはんは地元の食堂に入った。 鹿島は有明海に面しているだけあって、海鮮が新鮮。 刺身定食を頼んだら、ネタがぷりぷりで感動した。 特にイカの透明感がすごくて、甘みがしっかりある。 醤油をちょっとつけて口に入れると、とろけるような食感。 味噌汁にはワカメがたっぷり入っていて、 こういう素朴な定食がいちばんおいしいなと思う。
午後からは有明海の方へ足を延ばした。 鹿島は有明海に面していて、干潟が広がる独特の風景がある。 干潮時に現れる広大な干潟は、ちょっと異世界感があって面白い。 ガタリンピックというイベントが毎年開催されていて、 干潟の上で泥まみれになりながら競技をする。 参加したことはないけど、見ているだけでも笑える。 泥だらけになって楽しそうにしている人たちを見ると、 来年こそは挑戦してみようかなという気持ちになる。 ムツゴロウが干潟をぴょんぴょん跳ねている姿がユーモラスで、 初めて見たときは衝撃を受けた。 魚なのに陸上で活動しているってすごくないか。 地元の人は見慣れているけど、県外から来た友人に見せると 必ず驚くから、ちょっとした自慢ネタになっている。
夕方近くになって、鹿島の酒蔵通りにも立ち寄った。 鹿島は日本酒の蔵元がいくつもあって、酒蔵通りと呼ばれるエリアがある。 歴史を感じる白壁の建物が並んでいて、歩くだけで風情がある。 試飲させてもらった純米酒は、フルーティーな香りでするする飲めてしまう。 日本酒が苦手な人にも勧められる、そんなまろやかな味わいだった。 鍋島という銘柄が特に有名で、全国的にもファンが多いらしい。 蔵元ごとに個性が違うから、はしご酒をするのも楽しい。
肥前浜宿も散策にぴったりなエリア。 昔ながらの町並みが残っていて、白壁土蔵造りの建物が並ぶ通りは、 タイムスリップしたような気分になれる。 古い建物をリノベーションしたカフェもあって、 レトロな雰囲気の中でコーヒーを飲むのがなかなか乙。 地元の人にもあまり知られていない穴場的なお店があったりして、 歩くたびに新しい発見がある。
そういえば最近、ガレージの片付けをしていたときに ずっと動かしていなかった愛車を見てため息をついた。 乗らなくなってからもう結構経つし、このまま放っておいても仕方ない。 思い切って手放す方向で考え始めた。 調べてみたらオンラインで査定できるサービスがあって、 バイク買取というサイトが気になっている。 店舗に持ち込む手間がないのは助かるし、 見積もりだけでも出してもらおうかなと。
鹿島は小さな街だけど、祐徳さんに有明海に酒蔵通りと、 見どころがぎゅっと詰まっている。 住んでいるとつい当たり前に感じてしまうけど、 改めて巡ってみるといい街だなぁと思える。 こういう再発見がある休日は、なかなか贅沢だ。 友人が佐賀に来たいと言っていたから、今度は案内してあげようかなと思う。 祐徳さんでお参りして、干潟でムツゴロウを見て、酒蔵で試飲して。 一日じゃ回りきれないかもしれないけど、それくらい鹿島には魅力が詰まっている。 地元を好きでいられるって、なかなか幸せなことだと思う。 次の休みも、きっとまたどこかを散策しているに違いない。 有明海の夕焼けを見に行くのもいいかもしれない。 潮風を浴びながらぼーっとする時間は、何ものにも代えがたい贅沢だと思う。 鹿島暮らしの日常は、こうやって穏やかに過ぎていく。